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「確信の結晶」YOON、5年ぶりのソロフルアルバムで見せる成長
3日、WINNERのYOONが全てを率いた、およそ5年ぶりとなるソロフルアルバムが午後6時に公開される。2ndフルアルバム『PAGE 2』は、4年7か月ぶりのソロフルアルバムであり、全曲のプロデュースはもちろん、ビジュアルやプロモーション企画までアーティスト本人が総指揮を執ったプロジェクトとして、その成長を証明する作品となっている。
YGエンターテインメントもこのアルバムを「一冊の短編集のような構成」と紹介している。実際、サウンドのスペクトラムはダンス、R&B、ロック、バラードまで幅広く、タイトル曲『ME(美)』はシンセポップとロックサウンドを融合させた爽快なダンストラックに仕上がった。先行公開されたサンプラー映像やティーザー映像で見せたリズミカルなドラムビートと自由な映像美は、青春の感情を空気のように軽やかに引き上げる役割を果たしている。「美 and shake that beauty」というキーフレーズは、今回のアルバムが伝えようとするテーマを最も直接的に象徴している。
YOONは今回のアルバムを象徴するキーワードとして「多面(ためん)」を挙げた。折り紙というビジュアル・オブジェをメインモチーフに据えたのも、その延長線上にある。折り重ねられた紙が新しい面を見せるように、13曲それぞれが異なる感情とストーリーを持つ人物であり、彼のもう一つの顔を表しているということだ。前作のソロフルアルバム『PAGE』が自伝的な文章を綴ったような作品だったのに対し、今作には想像から生まれた楽曲が多数収録されている。実際、フュージョン時代劇のワンシーンから着想を得た『FOLLOW』、別れた恋人のリアリティ番組を見て誕生した『LIE TO ME』、ファンダムINNER CIRCLEに向けたファンソング『PICK YOU UP(Feat. EUN JIWON)」、愛犬トールの視点で書かれた『S.A.D』など、物語の出発点はそれぞれ全く異なる方向へと広がっている。
今回の13曲は単にBPMやジャンルで構成されたわけではなく、「感情の流れ」に沿って配置されている。恋の始まりから破局、そして感情が静かに解けていく地点まで曲の感情線が途切れないよう綿密に構成された。9曲目の『HOMELESS』は、WINNERのソウルコンサートで先行披露されたことがある。「ステージも観客もいない中、一人残されたソリスト」という歌詞は、YOON自身が自覚している「アーティスト、YOON」という存在の輪郭を鮮明に映し出している。また、個展のBGMを作りたいという衝動から、即興でコードとギターリフを重ね、フリースタイルのメロディで始まったという『SKY ROOF』は、アルバム全体の最後のページを閉じる感情の単位であり、ファンへのボーナストラックのような意味を持つ楽曲として残された。
YOONは今回のアルバムに対して「確信を持っている」と強調し、「以前はさまざまな選択肢の中で迷うこともあったが、今は確信を持って決断できるようになった」と語った。さらに「ファンの皆さんが長い間待っていてくれたことをよく知っているので、今回の活動がプレゼントのような時間になれば嬉しい」とし、「良い音楽と多彩な活動で恩返ししたい」と伝えた。また、たとえ大きな規模ではなくても、ソロツアーを行いたいという意欲も見せている。